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住まい改善の効果は?住環境改善の効果とは?
3.選び方、使い方次第で変わる福祉用具の効用

〜使う場所・目的に配慮した福祉用具選び〜
船谷 俊彰
船谷 俊彰
プロフィール


何の目的で、どこまで行くための車いすなのか



「車いすで外に出たいから、スロープをつけてほしい」と依頼を受けた時、どうしていますか?車いすで出かける場合でも、ご本人様がこぐのか、ご家族が押すのかによってケースは異なります。また散歩のためか、通院のためかなど、目的によっても、選ぶ福祉用具は変わってきます。こんな話を聞きました。

スロープを設置したが、行きはスムーズに出られても、帰ってきた時スロープを上るのが大変で使いこなせないという方がいました。よく話を聞くと、車いすで約1時間かかる病院まで通うためにスロープを設置したそうです。しかし帰りは疲れて、行く時のような体力はありません。なぜ外に出たいのか、どこに行きたいのかを把握していないと、効果の得られない福祉用具を選ぶことになります。



効果が得られない!?体力ぎりぎりの解決策



前項の事例では、スロープを設置して「車いすで外にでる」ことを解決していますが、家に入る時、ぎりぎりの体力でスロープを上らなけらばなりません。

せっかく通院しようと思われたのに、長続きしなくなるという結果になります。よく動作がラクになると体力が衰えるので、少し無理をさせる方がよいと考えるご家族やケアマネジャーさんがいらっしゃいますが、家は訓練やリハビリをする場所ではありませんし、かえって介護負担が増える場合もありますので、ご本人様や介助する方ができるだけラクに動作ができるにこしたことはありません。



また、ベッドから車いすへの移乗が大変と困っている方がいらっしゃいました。移乗の様子を見ると、ひじ置きを跳ね上げずに移乗されていたのです。ひじが跳ね上がることをお伝えすると、大変驚かれました。

きちんと使い方や機能をご理解されていれば、最初からラクに移乗されていたはずです。これではせっかくの福祉用具の効果が得られません。

ご家族やご本人様にしっかりご理解いただくまでご説明することの大切さを実感しました。
イラスト


服は試着して自分で決めるもの。車いすを決めるのは、誰?



では、いかに効果が得られる福祉用具を選ぶかを考えてみましょう。

誰が福祉用具を選んでいますか?ケアマネジャーさんやご家族が選ぶことも多いのではないでしょうか。

服を選ぶ時は、自分で試着してから決めるのが当たり前。身体の一部として使う車いすなら、本来試乗して、身体に合ったものをご本人様が選ぶべきなのです。



身体に合わない、与えられた標準型の車いすを使用して、じょく瘡ができた方が、身体に合ったモジュラー車いすに変えて、自走もしやすくなり、じょく瘡も治ったという事例もあります。

しかし、ただ身体のサイズに合っていればよい、というわけではありません。使う場所、目的をしっかり把握した上で、最も使いやすいものを選ぶことを心がけましょう。いかにご本人様やご家族の真のニーズを聞き出すか。それが、効果の得られる福祉用具選びにつながるといえるでしょう。
イメージ写真




1.生活の質に多くの効果2.ご本人のしたいことを実現3.福祉用具の選び方・使い方・効用
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