自宅で介護、どうする? 初めての方の遠距離介護心得
お役立ち遠距離介護術

距離は離れていても心は近く

 実家が離れていると、親のことに関してあれこれ心配がつきません。

 ご飯をちゃんと食べているだろうか、とか何か困っていないだろうかとか。さらには、悪徳業者が来ていないだろうか。親がひとり暮らしであれば、倒れていないだろうか、お風呂で溺れていないだろうかなど。

 すぐに飛んではいけない距離だからこそよけいです。


さまざま心配を解消する方法は?

[ポイント1]親を孤立させない

 実家で親がぽつんとひとり、あるいは2人でいると思うと心配は深まる一方です。
 ホームヘルプサービスや食事の宅配サービスを利用するなどして、定期的に誰かが実家を訪れる体制をとると安心です。介護保険制度を使うほどでなくても、自治体では自立のお年寄り向けにもさまざまなサービスを用意していますし、民間やボランティアのサービスもあります。

  近隣の方には「私は遠方に住んでいるので、いろいろお世話になります」と帰省の折に挨拶をして自宅の連絡先を渡しておけば、何かあったら知らせてくださるでしょう。  
  実家に電話をかけても出ない、ということが続くと不安に陥ります。そんなとき自分に代わって覗いてくれる人を確保しておくと安心。  

[ポイント2]心配の種を具体的にひとつずつ解決する

 心配の種を整理して考えましょう。自分にとって何が不安かを具体的に白い紙に書き出します。すると自ずと解決策が見えてきます。

 たとえばこのように・・・

  家事が滞りそう→介護保険を申請してホームヘルプサービスを利用する  
  火事を出さないか不安→火災警報機や簡単操作の消火器を設置。コンロや暖房器具を安全設計のタイプに交換  
  風呂やトイレが古くて危険→高齢者が使いやすい仕様にリフォーム。  
  お金の管理があやふや→金銭管理のサービスを利用できないか社会福祉協議会に相談  

遠距離介護を支えるお役立ち新サービス
 お役立ちサービスはいろいろあります。情報収集をしっかり行うことも大切な子の役割です。

介護帰省割引

 日本航空システム(JAL・JAS)で実施されている割引サービスです。介護保険で要支援や要介護の認定を受けた介護される人と、2親等以内の介護する人の居住地の最寄り空港間(1路線)に限り最大37%割引されます。あらかじめ無料で「介護帰省パス」をつくれば、当日予約もできます。航空運賃にはさまざまな割引運賃がありますが、ほとんどは当日予約ができなかったり、利用期間制限があったり。
 介護では、突発的に帰省しなければならない場合も多く、そんなときこのサービスはとても喜ばれています。
 利用したい場合はJAL・JASの支店、カウンターで詳細をおしえてくれます。

センサーによる見守りサービス

 実家の親がひとり暮らしになると、ひっそり孤独死しないかというのは多くの子の共通の心配事。「見守りサービス」は、センサーなどにより親の状態を子がさりげなく察知できる仕組みになっている新サービスです。
 介護知恵モールを運営する松下電工の子会社、松下電工インフォメーションシステムズが実施する「みまもりネット」もそのひとつです。
 実家の寝室や居間など数ヶ所に赤外線センサーを設置。親の在室状況を子の携帯電話に電子メールで知らせてくれます。
 「夜間にトイレに行く回数が増えた」と感じたので親に受診を勧めたところ、パーキンソンを発症していることが分かったという実例もあります。
 「機械に親を見守らせるなんて、冷たい」という意見もありますが、機械はひとつのツールであり、実際に機械を通して親を見守るのは子です。親のことを思い出すことが増えますし、いつもと違う様子を察知できれば電話をしたり帰省をしたり。親子のコミュニケーションに役立ちそうです。

みまもりネット(松下電工インフォメーションシステムズ株式会社)
http://www.mewloc.jp/mimamori/


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