自宅で介護、どうする? 初めての方の遠距離介護心得
故郷の親が訪問販売の標的にならないために

訪問悪質業者があなたの実家を狙う

 実家で2人暮らし、あるいはひとり暮らしをする親が悪徳商法の標的になってしまうことが増えています。

 2002年に国民生活センターが訪問販売で勧誘される住宅リフォーム工事について調査しています。苦情が急増中なのですが、契約者の半数以上が60歳以上の高年齢者。平均契約額が200万円を超え、事態は深刻です。

 住宅リフォーム工事だけでなく、布団の点検とか、浄水器の販売とかさまざまな手口で相手は実家を訪れます。


子世代から聞く不安の声あれこれ
実家の改修に数百万もかかったが、使い物にならないドアがある。
うちの親、突然床下点検にやってきた業者に5万円も払ったようだ。
実家に帰ったとき、相当数の健康飲料があってびっくり。
飲んでいないようなのに高額を払ったようだ。

予防するためには?

[ポイント1]まずは悪徳業者の実態を知ろう!

 訪問販売の悪徳業者は、「おじゃまします!悪徳業者の○○です」といってあなたの実家を訪問するわけではありません。
 一見、先方が悪徳業者なのか、優良業者なのか分からないというのが実情です。また、契約するまでしつこく居座るため、「帰ってほしい一心」で騙されていることに薄々気付きながら判を押す親もいます。

 よくある手口
  高齢者だけの世帯を訪れて、「家の点検をしてあげましょう」と屋根に登る。「かわらがずれているので大雨が降ったら大変な雨漏りになる」と高額な屋根の修理工事などを契約させる。あるいは床下にもぐって、「土台がずれている、地震がきたらこの家はつぶれる」と不安をあおって耐震工事の契約を迫る。  
  羽毛ふとんの点検やアフターサービスの口実で訪問。実家にあるふとんをダニの発生や品質面で問題のある製品と決め付けて、高額な商品の購入や修理を通常の数倍の金額で契約させる。  

[ポイント2]離れて暮らしていても親子で対話を

 悪徳業者は突然あなたの実家を訪れます。騙されないための対策には、離れて暮らす子の役割が重要となります。それは、日ごろから親子のコミュニケーションをしっかり確保すること。
 まず、老親には高齢者世帯を狙う悪質商法が多いことを説明しておきましょう。そして定期的な対話もお忘れなく。ごぶさたばかりしていると、親は困ったことが起きても「迷惑をかけては申し訳ない」と、子に話すことをためらいます。

 親に話しておきたいこと
    「セールスの人が来たら、その場で契約しないで、一度は相談してね」。  
    「何か高価な買い物するときやしたときは、ひと声かけてね」。  
    「困ったことがあったら、なんでも言ってね」。  

[ポイント3]実家の地域の人たちに味方になってもらう

 離れていると、緊急時に親元に駆けつけることはできません。「何かのときはよろしくお願いします」と、実家の近隣にはお願いしておきましょう。
 介護保険のサービスを使っているなら、担当のケアマネジャーとも連絡を密に。そうすれば、実家に怪しげな人物が出入りすればきっと連絡をくれますし、地域に監視の目がある気配を感じると、悪徳業者もあなたの実家に近づきにくくなります。

[ポイント4]契約後に知った場合はクーリングオフ制度で解約を

 消費者がいったん申し込みや契約をした場合でも、一定期間は、消費者からの一方的な申し込みの撤回や契約解除を認める制度をクーリングオフ制度といいます。
 一般的には書面交付の当日から計算して8日目までだと撤回できます。手続きは書面で。詳細については地元の消費生活センターや国民生活センターでおしえてくれます。
 もしクーリングオフ期限が過ぎていても、あきらめてしまわず、消費生活センターに相談してみましょう。時間が経過するほど、返金は難しくなるそうですが、場合によっては一部でも戻ってくることもあります。

国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/



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