1.「家庭内引越し」しませんか?
ご家族と高齢者の方の同居年数が長いほど「おばあちゃん、おじいちゃんの寝る場所はここ」と、寝室が決まっていて誰も疑わないことが多いもの。
しかしよく考えてみるといつのまにか家族構成が変わっていませんか。独立して家を出た子供たちの部屋は、盆や正月の帰省時にしか使われていないのでは?この部屋を高齢の方の寝室にすると、トイレやダイニングに近くなるということも多いのです。いわば「家庭内引越し」の発想をすることも大切といえるでしょう。
ただし、環境を大幅に変えることは別の問題を生じる場合もあります。いずれにしても一方的には進めないこと。

2. 昼夜分離の居室づくり
介護を必要とする高齢の方は、24時間同じ居室で過ごすことが多く、気分も滅入りがち。そのような場合は、日中過ごすお部屋と夜やすむお部屋を分けて計画すると、気分転換を図ることができます。

◆事例紹介

Yさんの家は郊外の一戸建てで広い庭は緑でいっぱいです。Yさんは脳卒中で右側半身が麻痺していますが、日中は台所からの続きの居間でテレビを見たり、庭を眺めて過ごしています。寝室は畳の部屋のままでその上にベッドを置いていますが、背中を起こすと縁側を通して自慢の庭が望めます。

寝るだけの寝室は奥まった静かなところです。 日中過ごす居間にはソファベッドが置かれています。いちばん眺めのよい部屋になっています。

出典:「老後のマイルーム」より(相良二朗著 社団法人 家の光協会
定価1,600円 税別)


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