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3.自立困難を解決する4つの方法



意外と盲点になっている個別行為の検討
次に個別の行為をじっくり研究する段階に移ります。まずは良くない事例から考えてみましょう。
「排泄が困難」というケースに際し、該当する高齢の方が「自立」でもなく「全介助」でもない「一部介助」と判断して、例えば昇降便座をプランに組み入れたとします。これで住宅改修のプラン作成は終わったつもりになっていませんか。「一部介助」の現実はどういうところにあるのでしょうか。

「排泄をする」という行為を考えてみます。高齢の方がトイレまで行きました。ドアを開けます。電気のスイッチを入れます。そして開けたドアを閉めます・・・・。さあ、そこまでの動作はスムーズでしょうか。また、ズボンを下ろすことは自分でできますか、またはどんな介助が必要なのでしょうか。そういった細かな動作のひとつひとつのどこにどのような困難があるかを、明晰に分析し診断し解決の道筋を探ることが介護専門家には求められるのです。

自立困難を解決する4つの方向
ではそういった個別の行為における困難をどう解決するか。それには4つの選択肢があります。
1) 本人の能力
何とかご自分で「できる方法」を見つけていただきます。例えば片半身まひの方の場合、まひした側で壁にもたれると、健側(まひしていない方)でドアを開けることができるなど、ちょっとした工夫で自立度を高める方法を探る方向です。
2) 介助者の援助
ご家族やヘルパーなど介助者の助けをかりて解決する方向。
3) 道具を使う
人の側ではなく、対象物を変えて解決しようという方向です。例えば、ドアのノブが握れないのなら、レバー式に変更する。また、スイッチが押せないなら、押しやすいワイドスイッチに変えたり、それでもだめならセンサー式で自動点灯する照明に変更するなど。
4) 住宅を改修する
もっと根本的に住宅環境を変えて自立度を高める方向です。例えば、手すりをつけたら、手すりにもたれる形でズボンを下ろしたり、立ち上がりができるようになることがあります。

これまでは、高齢者がご自分でできないことは2)の介助者へ全面的に依存する事例が多かったように思います。ご家族の負担を軽減するためにもこれからは1)2)3)4)の4つの解決法をバランスよく組み合わせてトータルでご本人の自立度を高める方向を探ることが大切であり、また最も合理的な方法であるといえるでしょう。

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