ページの先頭です。
平成14年、奥様が腰部脊椎管狭窄症で入院、手術。退院後、奥様はご自宅におられましたが状態が思わしくなく、平成18年に「エイジフリー・ライフ」に入居待機登録の手続きをなされました。
その後しばらくは、ご主人の手を借りながら家事をこなす毎日でした。「家内が家の中で転倒したり、浴槽からひとりで出られなくなるということがあり、これはもう自宅で暮らすのは無理だと思って、平成20年1月に、家内だけが先に入居することになりました」とご主人。
ご入居の際、奥様はご主人をひとりにするのが気がかりだし、ご自身もホームの生活に不安をお持ちで、ためらいがあったとか。でもこれ以上、ご主人に迷惑をかけられないと入居を決心されました。

「家内が入居してから、私はひとりで食事の支度をすることになるわけですが、実は、こういう時のために、料理のレシピをノートに書き溜めていたんです。でもレシピは分かっていても、実際にやってみると大変。たまねぎのみじん切りひとつにも苦労しました」と笑顔でおっしゃるご主人に、奥様の隣の部屋に入居できるという連絡が届きました。
「それじゃあということで私も入居を決めました。枚方市内にあった自宅の売却準備や、身の回りの整理をはじめ、家内の入居から1年半後、やっと整理がついて私もここに引っ越してきました」
「結婚して65年、こうして一緒に暮らせて最高に幸せです。申し訳ないくらい楽をしています」と奥様もにっこり。
毎日足踏み運動を欠かさないというご主人と奥様。夫唱婦随で歩んでこられたご夫婦は、お互いを気遣いながらとても和やかに、いまの暮らしを楽しんでいると話してくださいました。
入居して六年目。お母様は現在 週三回の透析とインシュリン投与が欠かせない生活ですが、24時間看護職員が常駐していることで、ご自身も娘様も安心して毎日過ごされています。お母様は大好きな着物を着てホームのイベントに積極的に参加されますし、また適切な食事管理により外食も楽しんでいただいています。
「母は果物が好きなので、ここへ来る度にちょっと珍しい果物を持参します。そんな時は、スタッフの方にこういうものを食べさせますとお話し、カロリーオーバーにならないよう、その後の食事で調整していただいています。」とお話される娘様は、お母様の居室の窓辺にいつも色とりどりの花を欠かさず飾り、暖簾も季節ごとに掛け替える細やかさ。

お母様がホームに入居してから、娘様の生活も大きく変化したそうです。
「母がこちらでお世話になってから、自分の時間が増えて気持ちに余裕ができました。安心してお任せできるので、ミニボランティアのようなこともしています。ここで皆さんとおしゃべりしたり、イベントに参加したりするなど楽しみも増えました。駅から近く、気軽に訪ねて来られるのもいいですね。ご縁があってここに入居でき、母のためにも、私自身のためにも本当に良かったと思っています。」
ホームには、入居者ご本人だけでなく、その家族を支えるという大きな役割があります。母娘ともに、にこやかで自分らしい暮らしを楽しんでいらっしゃるご様子を伺うと、ホームが理想としている姿を実感でき、スタッフの励みにもなるお話でした。
お母様のホーム入居のために、周到な資金計画をたて、介護の質、経営基盤の安定、環境など条件に合うホームを吟味、ここなら大丈夫と確信し「エイジフリー・ライフ」に決めたというご家族。
「私は、日々の介護はプロに任せ、心のケアは家族がするべきだと思っていましたから、母の入居後はできる限り面会に訪れ、夏祭りや餅つきなどのイベントには必ず出席しました。私がスタッフとイベントの準備をしたり、一緒に楽しんでいる姿を見せることは、母にもうれしいはずですし、私にもスタッフとの信頼関係を築く上で非常に良かったですね」

ホームとの関わりの中で最も印象的な事は、やはり終末期の対応だったとおっしゃいます。お母様が危険な状態になられた時期、ご家族自身も検査入院中。万が一を考えて検査を中断しようかと考えていると、当時の施設長から「お母様のことは我々に任せて、いまはご自身の体のことを第一に考えてください」と励まされたことが忘れられないとか。
「母は84歳から92歳で亡くなるまでの足掛け9年、人生の一割近くをここで過ごし、とても満足していました。至福の人生をここで味わったと思います。ここに入居してスタッフといい関係を築くことができ、私は非常に満足しています。ホームのご厚情には心から謝意を表したいと思います」
ご家族は、入居者、家族、ホームの理想的な関係を体現され、お母様がなくなられて3年経ついまも、ホームのイベントには欠かせない存在。家族のホームへの入居にためらいを感じているご家族には、とても勇気をもらえるお話だったのではないでしょうか。